ゆうがお

男はつらいよ 奮闘篇のゆうがおのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)
4.0
第7作
マドンナ = 榊原るみ
ゲスト = 田中邦衛
ロケ地 = 青森県鰺ヶ沢
    静岡県沼津
 
いつも寅さんは(結果的に)恋のさや当てに利用された様で嫌な気持ちも残っていたが、今回はそうではなく好きな回だった。
花子ちゃんの寅さんへの純粋な気持ちも、寅さんの花子ちゃんを守って行きたいという優しさも、けして恋の一方通行ではなかった。
知的障害者へのおいちゃん、おばちゃん、さくらちゃんの、屈託ない言葉のやり取りは時代を感じさせるが、変にオブラートに包む表現よりもストレートに伝わる。
結局、恩師が迎えに来て故郷の青森に帰ってしまった花子ちゃん。青森で幸せに暮らしている姿を見て寅さんは寂しさはあったでしょうが安心したでしょう。
人間味溢れる先生、昔はいましたよね。お母さんの菊さん再登場で2人のやり取りが絶妙。似た者親子。