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告白のmのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
3.7
歯車が狂って大きな絶望を生むのは、いつだってほんの小さなきっかけ。

演出やキャスティングが絶妙で、映像表現も凝っていて見応えがある。重苦しい内容とは対照的な音楽も、異常さを助長していて良かった。

湊かなえさん原作の映画は個人的に結構好きだが、批判的な意見があるのも納得できる。
好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思う。

上映当時、松さん目当てに映画館まで観に行ったが、記憶が断片的だったので二度目。
これが12年前ということに驚き。

この頃の松さんは上品で物静かな役柄が多かったけど、冷酷で狂気じみた人間を演じるとピカイチだと思ったことを覚えている。
その中でも、大切な人に向ける愛情と脆さを見せる人間くさいところも好き。
これを機に、目に光がない役が増えたと思っているので感謝しています。
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