関

告白の関のレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
5.0
 Netflixにて2回目の視聴。初めて見た時の衝撃が忘れられない、今まで見た邦画の中では1番好きな作品です。

 原作は本屋大賞を取った小説なので、当然といえば当然だけど、ストーリーが本当に面白い。そんな所で犯人明かしちゃって良いのって所で犯人明かされるけど、そこから2転3転するストーリー展開に目が離せない、そこから圧巻のラスト。開いた口が塞がらない、そんな映画です。

 背景は終始薄暗いし、劇中のシーンとはかけ離れたポップな音楽を突然使ったりとか、思春期頃の学生の嫌な部分をこれでもかってくらい強調して見せて来る感じとか、重苦しい雰囲気が映画全体から伝わってくる。後この映画の撮影手法は映画の雰囲気と本当にマッチしてる、小分けのシーン多めでちょっと低予算っぽい感じというか、上手く言葉にできないけど不気味さを助長してます。

 そして何より松たか子の鬼気迫る演技ですよね、子役達の演技も、思春期特有の葛藤とか、ちょっとイキっちゃう感じが見えて凄く良い。ラストにちょっと蛇足なシーンがあるな、って2回目見て思ったけどそれ以外は本当に何もいうことない映画です。
関