すごい良かった。
物語が進んでいくテンポ感。演出。最後に全てが繋がるところまで。さすが湊かなえ。そしてあの文章をよく映像化したなと思った。
何よりも松たか子の芝居が最高に良い。ずっと瞳孔開いてる。何を見ているのか、何が見えているのか分からない表情。淡々としている、ある意味棒読みだが確かに悪意を感じる「どっかーん！」が耳にこびり付いて離れなかった。
希望としては、中学生の作ったものだし不発であってくれと思っているが、本当に全てを失っていたとすれば更生は無理だろうなあ。私だったら悲しみに勝てなくて全部捨てると思う。それが、巻き戻し時計にかかっているのかな。
最後の最後の涙と、言葉には色々な、人間の複雑な感情が含められていて、妙に納得してしまった。
良い作品でした。
