授業をまともに聞かずにイタズラをする子供たち、人形劇に見入って口が開いてる子供たち、どんな子供も親に愛されて教育を受けて幸せになる権利があると思う。そうおもわせてくれるような無垢な子供の描写に泣きそうになった。
先生も両親ももっとアントワーヌと話をする時間を設けて欲しかった。大人の行動ひとつで子供は悪童になり、孤児になり、犯罪を犯すのだと思う。
自伝的な作品だからこそ子供の頃はああだったねって懐かしく温かいような雰囲気になっているけれど、実際にあの状況下に置かれた子供が生き抜くにはあまりにも厳しい世界だと思うと悲しくなった。
子供の心を持ったまま大人になれる人と、大人になれないまま大人になる人もいる中、最後に海を見れたアントワーヌの顔には自由な大人になるという覚悟が見えた気がする。
