百合

大人は判ってくれないの百合のレビュー・感想・評価

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
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ヌーヴェルヴァーグですって

カメラで世界を映すということそのものの喜びが溢れてるような作品。遊園地のシーンとかムチャクチャ楽しかったろうなぁ撮ってて…生徒を連れて外周する体育教師から子どもが一人また一人と離れて行く様を上空から撮ったのも、ヌーヴェルヴァーグの連中の誇らしげな顔が想像できる。カメラに撮るってそういうことだったな…を思い出させてくれるのがこの一派の作品のいいところですね。
トリュフォーの自伝的内容になってるらしいけどトリュフォーは言葉を書くことが嫌いだったんだろうか。バルザック燃やすし。盗むのタイプライターだし。まあ表現の手段として映画を取った人がことばが嫌いでもたしかに驚きはしない。
なにを言っても片手落ちになる名作。やっぱりよかったです。
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