ななこっこ

紅の豚のななこっこのレビュー・感想・評価

紅の豚(1992年製作の映画)
4.0
1/14の金ローにて鑑賞。宮崎駿監督の空を飛ぶ事に対するロマンが詰まった作品。
千と千尋の神隠しにも出てきた豚がこの作品でメインキャラクターとなるわけだけど、憎まれる事なく、嫌われる事も無い存在としてよく描かれているらしい。

ポルコは人間として生きていた時は戦争に参加して国のために戦っていたけど、人間と豚を自ら区別するような自嘲的な発言が多くて、自分の友達の婚約者を殺してしまったことから自分への罰として豚になったのかもしれない。
この前豚の心臓を人間に移植したニュースがあったけど、豚と人間ってやっぱり代替可能なものとして描かれることが多いのかなとかいろいろ考えた。

図面の書き方や飛行機の描写の細かさがいつ見てもすごい。それから90年代の映画なのにジーナ、フィオらの女性が手に職をつけた自立した女性として描かれていて、この時代としてはかなり先進的な映画に思える。
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