紅の豚の作品情報・感想・評価

「紅の豚」に投稿された感想・評価

凄い昭和な感じな男らしさかと思いきや...

どこまでも続く青空と果てしなく広がる雲。
そこはどこまでも孤独でそして自由だ。
とまぁそんな良さを全面に押し出しているが、古臭さは感じない。ノスタルジーは半端ないけど。

ジェンダーの壁はしっかりと設置されてる一方で差別的な感覚は特に感じなかった。
こういう社会的賢しさも面白いのかなと思わされたというのが正直なところ。

あとジブリらしく風景は美しい。
個人的にはあの秘密基地の島で飛行艇が降りた時に砂浜の浅瀬で小さな魚が避けていくシーンが最高だった。理由は分からんがとにかく直感が先行するタイプの美しさ。

飛行艇の機動も見事。
アクションとしても綺麗で引き込まれた。

全体的にすっきりとした郷愁を与えてくれた。
満足!
tyapioka

tyapiokaの感想・評価

3.9
記録整理。この見た目でカッコいいのはズルい。哀愁もあって大人のジブリ。
2021.06.19
タイトルがいい。最初バトルではじまるため、ワクワク。しかし、敵がそこまで悪でないため、そこが主軸ではないのだろう。戦争の余韻というか、戦争やっているわけではないというのが意外に軸なのかも。空賊が空を飛ぶ様が楽しげだ。一方はじめからボロボロの豚はどこか寂しげで時代に取り残されているようなイメージ。魔法というどこか大昔のイメージに縛られているのも。新調せず古い飛行艇を使い続けるのも。だからこそ、フィオという新時代との出会いが光るのだろう。女で若いけれど、帰りを待つだけの存在ではない。男が死んでしまった時代とも言えるかもしれない。初飛行を朝焼けにする演出も、プロペラの迫力や音もさりげないがよい。雲の平原のシーンは特に凄さを感じた。監督が豚に自身を投影しているというのは少し知りたくない情報だった。「手を出すなよ」「カッコイイ」という台詞やキスがいやらしくなってしまう。終わり方、すごく余韻がるけど考察で賭けの結果を知ってしまい、少し悲しい。
森山周一郎のダンディな声がいい。
加藤登紀子の歌がいい。
境地に達した宮崎駿のフライング。
素敵な殴り合い
サーフ

サーフの感想・評価

4.2
ポルコ・ロッソというキャラクターから出ている男のロマン、男のダンディズムの魅力が半端ない映画。

初めてこの「紅の豚」見たけれどジブリ映画としては結構大人びた雰囲気の映画に感じた。でも映画全体のタッチとしては軽妙。ハードボイルドとチャーミングを兼ね備えたポルコのキャラクター性、敵側もコミカルで憎める要素がまったく無いのがその要因か。

ポルコのみならずこの映画に登場する人たちは全員カッコいい。ヒロインであるフィオ・ピッコロもお転婆ではあるが自分の仕事に対する姿勢や空賊に立ち向かう度胸の強さが魅力的だった。

セリフだけ知っていた「飛べない豚はただの豚だ」もこの映画の中で聞くとポルコの「飛行機乗りとして生きてゆく」という譲れない思い、「自分としての存在意義」を感じられるセリフだと初めて気づいた。

飛行艇、銃器関連の描き方、めちゃくちゃこだわっているんだろうなと思えるほど細かい。プロペラの一瞬ストロボ効果出る感じとか銃撃つときの反動とか。女性陣が飛行艇修理する下りはかなりワクワクした。

終わらせ方も結局ポルコ、ジーナはどうなったのかと余白を持たせたまま終わらせる。こういう終わり方めちゃくちゃ好き。
飛べない豚はただの豚

宮崎駿は本当にいいキャラを生み出す。ヒロインのフィオなんて、もはや惚れるレベルの魅力的なキャラクター。個人的にジブリヒロインの中でも一番好きかも。女性の描き方が本当に上手い。それだけで高評価。

豚なのにカッコいい、音楽も素晴らしい。やっぱりジブリっていうか宮崎駿の作品が長年愛されてる理由がわかる。
最後豚は人間に戻ったのか?
ヒロインのどっちを選んだのか?
もやもやさせるエンド。ジブリにしては珍しく余韻を感じさせる作品だ。
個人的ジブリNo.1作品。
「カッコイイ」とは何かを教えてくれる。
一番カッコイイのはジーナ。ダントツ。
四の五の言わずに全人類観てポルコとジーナに惚れたら良いと思う。
ジーナとポルコがどういう風になったのかを敢えて語らず、という終わり方が今となっては良かったんだなと思う。世の中には分からないままの方がその美しさを保つものもあるんだなと感じた。

このレビューはネタバレを含みます

どうもやっぱりこういう生き方に男はかっこよさを感じるらしい

飛ばねえ豚はただの豚だ
ノムラ

ノムラの感想・評価

3.6
イタリアで豚のパイロットが飛行機で飛びまくる話。
全体的に政治というか、主義がやや見え隠れしているが、基本的にはオシャレで楽しい映画だ。騒がしいのに情緒がある。エンディングソングが本当に良い。登場人物みんな好き。
豚側の年齢に近くなって初めて鑑賞したら、マダムジーナとの大人の恋が少しだけ理解できた気がする。
一方で、17歳のフィオを賭けの景品にする違和感を猛烈に感じたところ。
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