いか

耳をすませばのいかのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
3.7
この二人すごいイチャイチャしてるんですけど、そして二人がイチャイチャするだけの映画なんですけれど、全然苦にならないんですよこれが。普通の恋愛ドラマとか少女漫画的ラブコメは眉唾なんですが、一体全体何が違うのだろうか、と考えていたんです。で、この映画はやっぱり何かが違って、その何かっていうのはやっぱり女の子が可愛いんだと。ええ。可愛いんです。で、その可愛さっていうのが何に起因するのかといえば、恋愛以外のことに必死になるっていうか、ほら、主人公は自分の小説、物語を書こうとして必死になるでしょ。男との関係がどうとかよりもむしろこの映画はそれが主題であって、小説が上手くいったから副次的に男の方とも上手くできたってだけなんだとぼくは思いますね。話が逸れたので元に戻すと、女の子はやっぱり自分のことにしか興味が無くて、男をどう手玉に取ろうとか媚びを売ろうとか如何にして興味を引かせるかとかは考えもしないわけでして、男にはある意味ぶしつけな対応をするのですね。そういうふるまいの自然さというか、そっけなさにぼくはこの主人公の可愛さを見出してしまうのですよ。そのポーズがラストのハグまで続くっていうのがほんとうによいのです。二人はこれからも幸せになってほしいなあとか最高に気持ち悪いこともあっさり思考可能となるのです。恐るべし耳すま。
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