やっぱりカルカン

耳をすませばのやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

耳をすませば(1995年製作の映画)
3.8
Filmarksを始めたのは最近なので初レビューになりますが、この作品も今までに何度か見た事があります。テレビでやっていたらおおかた見ているので5〜6回ぐらいは見たでしょうか。雫たちが暮らす街は聖蹟桜ヶ丘が舞台になっているそうですが、冒頭6分の景色が早くも素敵で引き込まれますね。

原作では中1の所、映画の雫は中3の設定になっているのですが、本が好き=現実逃避してる状態なんですよね。でも途中で本人が言っているように「本を読んでもね、この頃、前みたいにワクワクしないんだ。」「こんな風にさ、うまくいきっこないって、心の中ですぐ誰かが言うんだよね。」中3といえば高校受験を控えて、嫌でも現実を見なくちゃいけない。あんなにたくさん本を読んでいるのに自分が一番鈍感でしたからね。恐らくいつも本に逃げている節があったのでしょう。

そして中3といえば大人でも子供でもない微妙な年頃。自分にもあんな時があったんだな〜。まあ、こんな純粋じゃなくて、もっと荒れ果ててましたが…耳をすませばを見てると所々「キャ〜!!」となって見てられないシーンがあります。さすがジブリ、心揺さぶるよね!!!
今回お父さんの「でもな、人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ。何が起きても誰のせいにもできないからね。」が刺さりまくって心臓ヒリヒリしました…私の事です。多分これ子供に言っても屁みたいなもんで、ハイハイ分かった分かったうるさいな〜で済まされちゃうんですけどガチ寄りのガチなんですよ。
勉強嫌いな中2の甥っ子とか見てると間違いなく言ってやりたくなる名言です。メモしときましょう。

雫と聖司って(テレビ放送で)最初の1時間はほとんど進展しなくて、そこから急に怒涛の進展を見せるんですよね。若い人が恋のパワーに任せて何かに一生懸命打ち込んでる姿ってなんでこんなに美しいんだろ!!
前半と後半で違う映画を見てるみたい。ラスト10分は、神社であった杉村の件なんてすっかり昔の事みたいに感じます。でもエンドロール見てるとくっついた又はいい感じに見えるので夕子も杉村もよかったな!!おめでとう!

ちなみに見てたら分かると思いますが、あのエンドロールはプロポーズ後の朝から夕方までの1日を描いているらしいです。やっぱり何回見てもいいなぁ。またテレビでやってたら見よう✨