星降る夜にあの場所で

恋の睡蓮の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

恋の睡蓮(1922年製作の映画)
4.0
数年前に観た悲恋物語

オペラの「蝶々夫人」がモチーフになっているようです。
本作はアメリカ人青年と中国人女性なのですが、戦後のアメリカ兵と沖縄の女性との関係に置き換えてもよいかと…
まぁ~とにかく切ない切ないお話です。
中国人女性の名前が’’蓮華’’という時点で、睡蓮の花の如く美しく可憐ではあるが短命であるということを示唆していたようにも思えます。
字幕を彩るように描かれたイラストの演出が可愛らしい。
幸せを運んできてくれたかに思えた海だったのだが、最後には…

運命のいたずらとして片づけるには余りにも惨すぎます…
「春のめざめ」同様、最初と最後に映し出される打ち寄せる波の映像が印象的。
ネット等で本作を調べると、主演のアンナ・メイ・ウォンと作品の映像に関して興味深いことが書かれています。
ご覧になる機会がありましたら是非☆彡

~追記~
本作とは全く関係がないのですが、私が【睡蓮】という花の存在を知ったとあるアニメ(1970年代半ばに放送)のエンディング曲があります。
歌詞からするとララバイのジャンルに入るのかもしれません。
当時なぜか毎週この曲を聴くと歌詞の内容とは裏腹に、猛烈に寂しくて不安な気持ちになりました(滅茶苦茶良い曲なのに、今でもなぞ^_^;)。
アニメのエンディング曲の中では、不動のオールタイムマイベスト。
https://youtu.be/UWzLW6cD2SM
※因みにニコニコ動画にはフルバージョンがあります※