スリザーやガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、新スースクなどの名作を手掛け、今ではDCの取締役にまで登り詰めたジェームズ・ガン監督のデビュー作品
いやぁ～監督はもうこの頃から色々と攻めすぎてるな～……まぁそこが良いんですけど
話としては奥さんを薬物バイヤーの兄ちゃんに寝盗られたと思い込んでる冴えない妄想癖ヤバめ中年オヤジが、ある日神？のお告げを聞き、手作りのヒーロー「クリムゾンボルト」となり、自分が悪とみなしたもの達を成敗しながら奥さんを取り戻す……といった感じに聞こえれば良いのだが
まぁそこはジェームズ・ガン監督……この人がありきたりなヒーローモノを作る訳が無い
まぁとにかく全編に渡ってエログロ、下ネタのオンパレードだし
悪党を成敗する方法もレンチでボッコボコにしたり頭をカチ割ったりと、一般の人から見たらただの警察沙汰の暴力行為の数々
更に中盤に至っては、主人公のヒーロー像に憧れた女の子が相棒になってしまい、事態は更にエスカレート
確かに法を犯した者たちしか制裁を加えてないのは分かるけど、普通に車で足首グシャッはエグいって
まぁそんな感じでラストシーン以外は誰にも感情移入出来ない、なんかヤバいサイコパス映画でも観させられてるんじゃないかと思う内容ではあるんだけど
手描き漫画テイストのOPやフォント演出はなかなかオシャレだし
ヒーローとは何か？正義とは何か？という事を考えさせられたし
切ないけどなんか良い雰囲気で終わるラストは素晴らしかった
万人にはオススメしづらいけど、監督の作品が好きな人は要チェック!
