シャラップ･クライム！！
ジェームズ・ガンによる2010年産ヒーロー映画
ヒーロー映画ってのは必ずハッピーエンドだし、授かった力を発揮し人を救い、私生活も充実し、順風満帆なまま終わる
だが、この映画は違う。
妻をドラッグ組織に奪われ(無理矢理ではなく妻の意思で)、他に何も持っていなかった彼は人生のどん底へ
神へ祈りを捧げ、スーパーパワー授与式(めっちゃグロい！)からのヒーローへの覚醒
しかしなんのスーパーパワーも持ってない！おまけにコスチュームのクオリティは低いし縫い目見えてるし、武器は壊れないシールドやパワードスーツや弓ですらなく、ただの赤く塗っただけのレンチww
普通にやり方もグロいし、民間人巻き込んじゃうし、なんなら顔バレだってしちゃうよ笑
でもリアルな話、ヒーローなんていないんだし、ヒーローになろうとしてもそれは悪人と紙一重
悪いやつをこらしめ、警察に渡すのが理想のヒーロー像だけど、リアルなら殺しちゃったりもするよね
ヒーロー好きのサイドキックも当たり前のように死ぬし、現実はそう甘くない。
もしかしたら｢コマとコマのあいだに起きてる｣出来事も、僕らには見えないだけで理想のヒーローにも現実的な部分はあるのかも。
この映画内で、アイアンマンやキャプテンアメリカの話が出てきましたが、
これを作った後に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに抜擢、『インフィニティウォー』では製作総指揮にまわるなんて、なんて激アツな展開なんでしょう。おめでとうジェームズ・ガン。
『ガーディアンズvo.3』や『スーサイド・スクワッド』も期待してます！
