すずす

モホークの太鼓のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

モホークの太鼓(1939年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ザナック製作、フォード監督、音楽アルフレッド・ニューマンのFOXの大作映画。

如何にもジョン・フォードらしいヒロイックな西部劇、でも場所は西部じゃなく東部ニューヨーク州で、独立戦争が背景なのが特長。

アメリカ独立派が英国残留派と戦闘状態の中、英国軍人コールドウェル(キャラダイン)は先住民と手を組み独立派を襲っている。そんなモホーク渓谷に居住した夫婦ギルとラナ(フォンダとコルベール)は新居を焼き討ちされ、使用人となって働くしかなかった。
しかし、気の良い女主人の下、生活は安定してきたがギルは戦闘に駆り出される。負傷を負いながら帰省したギルだが、ある日、コールドウェルは大群を率いて襲ってくる。砦に立て篭もる町の人々だが、弾薬が切れ始め、誰かが救援要請に走るしか無くなってしまう。

引き絵の戦闘場面は壮観で迫力満点。大作感に溢れているが、典型的なヒロイックアドベンチャーで新鮮味は薄い。

独立派にも先住民のブルーバックスを置き、先住民全てを悪役にしない配慮があるが、基本的な彼等の描写は侮蔑的。闘う男、守る女など、構成は矢張り、古臭い。

映画の終わり、13の星と13の縞模様の旗が立ち、流れるの音楽は英国国家のアレンジ、そうか未だスターズアンドストライプスも無い時代の話し。上手い終わり方だ!
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