Grace

トランスアメリカのGraceのレビュー・感想・評価

トランスアメリカ(2005年製作の映画)
4.0
男性として生まれてきたが女性になりたい性同一性障害のブリ―の前に、ある日突然、息子が現れる。ブリ―がLAへ行くのに息子もLAへ一緒に行くことになる。そして、息子には父親だということを内緒にして一緒にLAへ向かう。
性同一性障害の主人公の葛藤、父親と息子とのロードムービーな旅を描き、主人公ブリ―役を演じたフェリシティ・ハフマンが、ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞を受賞、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされた作品。

この作品が始まった瞬間のシーンが面白くて笑いました。でも、笑えるシーンは最初だけで段々とストーリーが良くなっていきます。

LAへ向かうまでの車での旅のシーンとストーリーも良かったけど、それ以上に男性としての性同一性障害のブリ―役を演じたフェリシティ・ハフマンの演技が素晴らしかった。フェリシティ・ハフマンは実際は女性なのですが、父親としての息子への思いやりがある演技、顔の表情・体の仕草・声の出し方の演技が素晴らしい。フェリシティ・ハフマンだけではなく、息子役を演じたケヴィン・ゼガーズの演技も良かった。

ストーリーよりも出演者の演技が素晴らしく良かった作品でした。
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