トランスアメリカの作品情報・感想・評価・動画配信

「トランスアメリカ」に投稿された感想・評価

『LGBT』×『旅』
性転換手術をする予定だった主人公に実の息子がいることが判明し、その息子に真実を隠したまま、旅を通して心を通わせていくロードムービー。

愛情を受けて育たず、屈折してしまった息子が、無意識に"愛"を求めて迷走しているような印象。

他者から認めたい気持ちや、安らぎを求めている感情に、お互いが"シンパシー"を感じ、お互いが自分と重ね合わせて、向き合っていくような作品。

屈折した息子が、自分の事を真っ直ぐ見てくれる主人公に"愛"を感じるも、だからこそ"嘘"に対しての拒絶反応も大きいものに。

主人公は、実の息子だという事を知っているも、息子は、実の父親だという事は知らないという"事実"。

その"事実"によって"シンパシー"を履き違えて、感情がより複雑なものになってしまう、息子の繊細な心境描写が印象的でした。

その後、この二人がどうなっていったのかは分かりませんが、繊細な二人が人として一歩前進した事は間違いないでしょう。

LGBTの知人友人は、今はいませんが、こういった作品を見て心境を少しでも理解しておくと、接しやすくなるのかなとか思ったり。

とても繊細な気持ちを表現していて、自分らしく生きていく事に前向きになれる映画でした。
まつげ

まつげの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

「結婚しよう」から泣き崩れた
だれも悪くないのに、つらいね

終わり方すごく良かったな

トビーが洗車したくせに汚れが取れてないガラス窓越しの夕焼け空にグッときた
あゆこ

あゆこの感想・評価

4.0
女性の身体になる性転換手術を間近に迎えたブリーは、身寄りのない息子がいることを知らされ、拘置所にいる彼を迎えに行く。実の父親だということを伏せたまま、息子とのアメリカ大陸横断の旅に出るが……というロードムービー。

ぶつかりながら次第に心を通わせていく二人の姿を、旅先で出会う人々や家族との交流を交えて鋭くもユーモラスに描く。

主役の二人がチャーミングで微笑ましい。
LGBTを扱った作品で時には辛い言葉も投げかけられるし、後々分かる非行息子の背景もかなり重いものだが、否定も肯定もしないスタンスで心地よい音楽とともに二人を暖かく見守るような本作が好き。
二人のその後も見たい。

自分を大切にし、自分らしく生きること。人を尊重すること。

主人公を演じたのは男性ではなく女優のフェリシティ・ハフマン。本作でゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得。
身なりはピンク大好きな淑女なのに中性的に見えてしまう絶妙な演技。違和感がなくてすごい。
TheMoon

TheMoonの感想・評価

3.6
日曜日の深夜1時、ベッドに座って鑑賞
フローズンで見たケヴィン・ゼガーズがあまりにもかっこよかったので早速再生😭💖
読書会の方とも迷ったんだけど、それはおヒューくん祭りでまとめて見るってあっためてあるので今回はこれ☺️!

LAでひとり暮らす性同一性障害のブリーは、女性になるための最後の手術を控えていた。そんな彼のもとにニューヨークの拘置所から電話が入り、少年・トビーが自分の父親を探しているという。ブリーはまだ男性として生活していた大学生時代、1度だけ女性と関係を持ったことがあった。
新人監督のダンカン・カッターが重いテーマをユーモアを交えて軽妙に描き出す。自分らしく生きようとすることが、他人を傷つけてしまうという不合理。

すごく良かった
素朴で無駄な脚色のない、秘密を持った女性と少年のロードムービー
色々考えさせられるというよりは、素直にその温かみが胸に馴染んでいくLGBTQ作品。
人それぞれ痛みがあって、事情があって、頑張って乗り越えながらそうして生きてるんだなって……生きるって簡単なことじゃないよね
頑張ってんだなあみんな……

例えばトランスジェンダーであったりマイノリティーとしての経験をしていても、思いもつかないことは想像さえ出来なくて、人の気持ちも考えずにお節介を焼いて誰かを傷つけたりする……、理解しようと努力することが大切なんだよね

それにしてもケヴィンゼガーズほんっとに顔かっこいい……顔綺麗すぎる……

サルの人形可愛すぎた

「結婚しよう」
Chad

Chadの感想・評価

3.7
トランスジェンダーや或いは同性愛者のお話しって一瞬抵抗感じるときあるけど、大抵の作品は面白いんですよね。今作も良作です。ロードムービーだし余計に。

A級(ランク詳細はプロフィールにあります)
nekosuki

nekosukiの感想・評価

3.8
性別適合手術を一週間後に控えた性同一障害の父親が、息子に自分が父親であることを隠したまま、アメリカ大陸横断を決行するロードムービー。

アメリカ大陸横断とトランスジェンダーを掛けたタイトルや15年前の作品とは思えない斬新さでアカデミー賞にもノミネートされたが惜しくも受賞を逃した。

“ダンカン・タッカ”ーはこの作品が初監督、父親を演じた女優“フィリシティ・ハフマン”の演技が素晴らしくてレビューの高さも頷ける。

車で移動中にトイレが間に合わず、道端で用を足すため性器(ハリボテ)露出がありギョッとしたが必要不可欠なシーンだったと思う。

コメディだが内容は深く、当時のトランスジェンダーの生きにくさは容易に理解できる。

実は本作のタイトルを失念していて再鑑賞するためにネット検索して、やっと見つけて嬉しかった。
その結果、作品の良さを再認識したのは言うまでもない。
オススメです!
寛容でない世界でできるだけ芯をぶらさずに生きている彼女が好き
nekoneko

nekonekoの感想・評価

3.8
トランスジェンダーの父親と息子のロードムービー📽

重いテーマではあるけれど 温かい作品です💓

ブリー役の女優さん 「しっかり」トランスジェンダーでした✨凄いっ
時折流れるカントリーも優しくて2人が旅を通して解けあっていく様子が心地良かった(ブリーはすっかり母親🤱に…)

彼女の実家での様子はドタバタコメディだったけれど どんな状況に置かれても家族👨‍👩‍👦‍👦が戸惑いながらも「元息子」を愛してることが観ている側にも伝わります💓

都合の悪いことは避けてしまいがちだけれど 人と向き合わないと気がつかない事をブリーが教えてくれる…
わだかまりを抱えながら生きるのは日々「痛み」をともなうから

明日を見据える「母」と「息子」に幸あれ…💓トビー君 イケメン✨✨ですねぇ
彼のセツナイ瞳も良き…
完全に想像を超えてきました。
非常に複雑なストーリーだった。
勝手に『ナチュラルウーマン』的な話だと思ってた。
この設定初めて見たかも。

トランスジェンダーは理解されにくい。
本人が思うものと周りからの見られ方にギャップがあるってつらいだろうな。
あんなにお金も時間もかけてるけど本当はその必要がないことが望ましかったと思うと大変だし難しい問題。
今はまだしも以前はさらに生きにくかったはず。
それでも自分のあるべき姿になっていくことを諦めずに周りの目や家族からの批判に耐えるなんて相当な精神力だと思います。

トランスジェンダーだけの話だとこの感想で終わるけど。
息子への想いが変化していくところがすごくいい。
ロードムービーが大好物なのでそれも好きなんだけどその道のりや出会った人や良いこと悪いこと含めた出来事を通して変わっていくのが最高でした。

トビーは危なっかしくて手もつけられないような不良だけど純粋で子供っぽくて母性本能をくすぐるthe息子。
ドラッグもやめられない非行少年だけど彼のブリーに対する想いも変わっていく。
そしてまさかの方向だった…。
母親として接し始めてるのかと思ってた…。
車の中で笑わせたり叩いたりするところは親子だったなぁ。
真実を聞いたときの絶望はどれほどのものだったか。
理解するのに時間がかかるのはしょうがないというか必然的なことだと思う。

そして正真正銘の女性となったブリー。
それでもどこか悲しげで。
耐えられずに号泣するシーンは震えた。
もう完全に親子だったんだ。

全部踏まえての最後は和やかなどこにでもある家庭のようで複雑なんてことは忘れてしまう風景に感動と安堵。
素敵なラストシーンでした。

もうこれはフェリシティハフマンがすごすごる。
もう衝撃的で完璧だった。
もう他に適役はないんじゃないかというぐらい。
どんな風に役作りしたんだろう。
良くも悪くもまじでトランスジェンダーに見えた。
最初ほんとにすごく女性的な顔立ちの俳優だなあと思った。
顔や化粧や仕草や歩き方や全てに拍手。
意識的に女性らしくしているような仕草とか少しぎこちない歩き方とか演技でできる自然さを超えてる。
最後のメキシコ料理屋で働いてるところは普通に美人だった。

あと何と言ってもケヴィンゼガーズの美少年っぷり。
もう完全に恋に落ちてた。
ザックエフロンと並ぶってのを見てさすがにそんなことないだろって思ってたけど全然対等だった。
サルの人形持ってるところとか萌えない人おらん。
不良+男娼っていう難しい役だけどピッタリ。
セクシーなシーンが多々あるけど全部しっかりエロかった。
最初釈放されてすぐの目つきエグかったけどいつの間にか消えててハンサムでしかなかった。
結構色々映画見てるけど初見だったのがびっくり。
他の有名作品があんまりないの残念だけど見てみたいね。
養いたいのでお金払いますって思ったから自分も年齢を感じました。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.9
あと数日、あと数日で本当の女になれる!
人生最良の日が刻一刻、刻一刻と迫った時にブリーの元に突然警察から「息子さんを預かってる」と連絡がくる。
一人きりで生きてきたブリーに突然突きつけられた選択。
会ったこともない「息子」と対面して、彼女の人生が予定外の方向に向かう。

トランスジェンダーの主人公の物語を主軸にしつつも、ヘビーな描写は割と少なめなのは観やすい。
彼女の葛藤すらユニークな描写で描かれているのが、彼女自身の魅力にもつながっている。
ブリーを演じたのはフェリシティ・ハフマン、は生まれながらの性別も女性なのだけど、演じてる時は間違えなく身も心もトランスジェンダーのブリーに見える。
すごい・・
ちなみに息子のトビー役のケヴィン・ゼガーズもとても愛おしい。
はじめこそなかなか面倒くさそうな悪ガキであったが、誰かに甘えたいという願望が確かに残っていて、それがブリーとの紡ぐ居心地の良い時間の中で次第に大きくなっていく、その過程をとても自然に演じている。
ロードムービーという事で、道すがらさまざまな出逢いもある。
この手のお話ではお決まりの、びっくりするくらい悪い奴も出てくる代わりに、人の優しさにもしっかりと触れていて、あのインディアンの血筋のカウボーイおじさまのエピソード、とても好きだったな。
LGBTの人たちの「生きづらさ」を描いた作品は多いけれど、極端にそこの部分に固執せずに、ひとりの人間の生き様そして親子の絆とは何か?をしっかりと描いている作品なので、穏やかな感動をもらえる物語を観たい人にもおすすめの作品です。
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