ミニ

トランスアメリカのミニのネタバレレビュー・内容・結末

トランスアメリカ(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ロードムービーってあんまり好きじゃないんだけど、これは面白かった!
綺麗な女優さんがトランスセクシュアルの中年男性を演じるっていうところからもう、興味深々!なわけですが、彼女の演技が非常に良くて、すぐに女性だということを忘れてしまったよ。
ブリーと、息子トビーとの心の交流もいい!
彼女にはトビーに隠さなくてはいけない秘密が2つあって、ひとつは「男性であること」もうひとつは「父親であること」。
養父に性的虐待を受けていたトビーにとって、実の父親は憧れであり、救いだった。だからその父親が「目の前の女装の男」であってはいけないわけです。
トビーはやがてブリーに対して恋愛めいた感情を抱くんだけど、ここで起こる悲劇といったら!
真の悲劇というものは得てして喜劇性を含んでいたりするけれど、この瞬間の二人の関係はまさにそれ。
観ているこっちは泣いていいのか笑っていいのかわからない。
ラストの締め方とか、ヨーロッパ映画っぽい雰囲気もあって好きだなあ。

トビー役のケヴィン・ゼガーズはリバーの再来とか言われてるみたい。
繊細な美形で、青春の匂いを身にまとってる感じ!ものっそ可愛いです。
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