奇しくも。この映画を観終えて帰宅したところで行方不明になっていた『クレヨンしんちゃん』の原作者、臼井儀人氏の遺体が発見されたという報に触れた。
しかも当時その臼井氏のご自宅のご近所に住んでいただけに、この作品に関しては評価とは別の意味での思い入れがある。
というわけで、本作品は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』の実写映画化作品。
初めてこの映画の製作の話を聞いた時は「無茶だろ」と思ったが、想像していたよりも元の作品に忠実であり、逸脱していなかったのが意外だった。
一方で城の描写、合戦の描写などに関しては「もうちょっと考証がんばろうよ」と言いたくなるレベルで酷いとは感じた。
歴史好きとしてはリアリティが欠けていると感じる。
草彅君に関しては「春日部出身」ということでの起用なんだろう。
演技は良いのだが、線が細くて猛将設定はさすがに無理があるように感じた。
それとお姫様役のガッキー…見てくれはいいけど演技酷すぎ。
そして姫なのに長身すぎる。
まぁ、頑張ってその長身っぷりが目立たないように撮影は工夫していたみたいだが。
申し訳ないけど、いくら人気があっても彼女はミスキャストであると感じた。
総じて決してダメではないが、詰めの甘さが残る映画だった。
