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夫たち、妻たちのcaayのネタバレレビュー・内容・結末

夫たち、妻たち(1992年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

アベンジャーズを観るために登録したU-NEXTに、ウディアレン作品が多数あることに気がつき、未鑑賞かつ評判が良かった当作品を観ました。

ジュディデイヴィス(サリー)とシドニーポラック(ジャック)、そしてミアファロー(ジュディ)とウディアレン(ゲイブ)がそれぞれ、インテリ夫婦を演じています。

ストーリーは、ステレオタイプでわかりやすい(つまり偏見の塊の)女と男のごたごた喜劇。

タイトルの通り夫婦の話なので、独身の私にはちょっと感覚わかんなかったかも。おもしろいけど、あんまりピンとこなかったな。

それでもやっぱりストーリはおもしろい。ジャックが高級ソープ嬢にハマって、浮気して、いい歳して無理して彼女の趣味に合わせていたのに、最終的にジャックの友人たちに彼女が星占いの論理性を力説するという馬鹿に付き合いきれなくなって、賢いサリーの元に戻るのおもしろかったし、サリーも戻ってきた夫を許しちゃうの、ストーリとしてやっぱりおもしろいよね。滑稽だけど、ありそう。
本当はサリーは別れたくなかったんだよね。プライドズタボロだから平気なふりしてただけ。一時の性欲に負けたジャックは、自分の見栄っていう一番大切なものを守るためにサリーの元に戻る。戻ってきて赦しをこう夫をみて、勝った気持ちになったサリーは、見栄のために戻るんだろうね。わたしにはジャックの魅力は全然わかんなかったけど。

一方、ミアファローが同僚を好きで、結果的にウディと別れて同僚とうまくいくのも、こういう女いそうだって感じでおもしろい。
途中なぜかサリーに紹介してしまうのも、すごくあるし、わかるわかる。そして最終的に押しかけ泣きわめき彼を手に入れるのだ!執着心こわすぎ。恋愛至上主義わがまま女。私も身に覚えがある。

皮肉ばかりのストーリーに対して、ウディと女子学生や、ミアファローと同僚のラブロマンスパートは、ロマンティックで恋愛の甘い時間を味あわせてくれた。
誕生日にオルゴールとか本当に素敵。こういうウディアレンのロマンティックな恋愛描写がすごく好きです。

あと女性陣のヒステリー演技がすごい。
女ってこんなヒステリーなの?私ってこんなになっちゃうの?って不安になる。
振り返って周りを見れば、職場にも家族にも、彼女たちのようなヒステリーは見たことがあるわけで…それはそうなんでしょうね。

映画を見たからと言って客観的になれるわけではないけれど、ヒステリーに遭遇あるいはヒステリーを発動したときに、コメディとして味わえる余裕を持ちたいな。
全然論理的じゃなくておもしろおかしいって感じられる余裕を持ちたい。(笑ったら余計事態悪化するかも知れないけど)
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