広島カップ

地獄への道の広島カップのレビュー・感想・評価

地獄への道(1939年製作の映画)
3.5
ホラー映画か?と思うほど邦題が地獄のように変。現題通りストレートにジェシー・ジェームズでいいんでないの?と思う。

二枚目俳優タイロン・パワーの演った弟ジェシーとこれから映画界に売り出していくヘンリー・フォンダが演った兄フランク。実在の二人の無法者ジェームズ兄弟の話。

銀行強盗や列車強盗を繰り返したガンマンである弟ジェシー・ジェームズは"義"に厚い人物。
強盗や殺人に手を染め始めたのも悪どい鉄道会社の不義理に堪忍袋の緒を切らした為で元来の悪人だったわけでは無いというのが映画の説明。Wikiでジェシー・ジェームズを調べてみてもそんなこと書いてなかったけれど脚色なのだろうか。
ともあれなんとなく日本の任侠映画に漂う義理人情のテイストがする。高倉健の匂いがする。
タイロン・パワーってこういう役が似合いますし、若きヘンリー・フォンダも瑞々しくていけてます。続編では彼が主役ですがまたもや"地獄"という大仰な言葉がついています。(「地獄への逆襲」1940年)
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