とろりん

ネムリユスリカのとろりんのレビュー・感想・評価

ネムリユスリカ(2011年製作の映画)
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監督の言葉が全てものがたっていて1時間半の映像とかセリフとかっていうのはある意味では贅肉みたいなもん。
設定と演出は確かにメッセージを伝えるために必要な要素に感じたけど、あとはその場で少し離れたところからただ映像を撮っただけで、観客に見せる魅せるみたいな撮り方はしてない。メッセージを理解するのに"効果的な"カメラワークなんてのは最悪必要なくて、これは映画を見てるんじゃなくて、監督のメッセージを聞いてるんだなと。シーンの始めがアイテムからではなく、場所と天気というシンプルな要素だったのは意外とよい。これは無駄がない。
スタッフ20人もいなさそうだし、ほぼ自主映画なんだけどその分かなりストイックな映画に仕上がってんなと思いました。
撮る側の余裕のなさが演者の余裕のなさとなって伝わってくる。でもそれを活かすということはしっかり考えてやってるので、なるほどお疲れ様って感じですね。
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