このレビューはネタバレを含みます
視聴後に考えると構造的に破綻している。
現実と幻覚の境目が分からなくなる感覚の疑似体験がこの映画の醍醐味なのに、
結局、超常現象はありました!
って急に言われてもついていけない。
金田一の密室トリックを明かすタイミングで、実は幽霊が犯人だったから密室だったんです!って言われたような…
とグダグダ文句を言いつつも、
映画はクソ面白かったです。
どんどん自分を信用できなくなっていく感覚の誘導が巧すぎる。地肩が強すぎて破綻した構造も意欲作として好印象に思えてしまうほど。
こういう失敗の積み重ねで脚本の王道が出来ていくもんね。
いろんな意味で観てよかったと心から思う。