衝撃の結末でした。
個人的にはハッピーエンドが良かったなあと思いますが、少年が残したメッセージがぐんと沁みる形になっていました。
「世界を変える」と聞くと物凄い革命を起こすとかあまり現実的でないイメージが先行してしまいますが、少年は他人から受けた善意をその人ではなく他の3人に渡していく(ペイフォワードする)ことで世界を変えていこうとします。
すぐに目に見えて何かが大きく変わるわけではなく、思い付きは失敗であったと少年は言います。しかし、その余波は知らぬ間に大陸をも越えていたのです。少しの勇気と思いやり、見返りを求めない愛が身近にいる人を変え、世の中を変え、実は世界を変えているのかもしれないですね。
少年がプロレスを観てはしゃぐシーンでは、主人公がどこにでもいるごく普通の男の子であることも描かれていました。(とても可愛らしくて、お気に入りのシーン！)
世の中には臆病な人がいて、変化を恐れて諦めてしまう…でも諦めたら負けなんだ。という言葉はなんだかチクリと来ました。(笑)
周囲に対する感謝や思いやりを日頃から持ち続けることがいかに大切であるか、を改めて考えさせられるようなとても良い作品でした。
