ShuichiMiura

ペイ・フォワード 可能の王国のShuichiMiuraのレビュー・感想・評価

3.8
世界を変えるためにはどうすればいいのか? その方法をものすごくシンプルにわかりやすく描いていて、素直に感動する。ただ、若い頃に初めて本作を観た時にはこの終わり方に納得できなかった。
なぜ、この映画はこのような終わり方に「ならざるを得なかった」のか?
それは、主人公のトレバーが他者からの贈与=「元手」のない状態で「Pay it forward」を始めてしまったからである……ということが、最近読んだ『世界は贈与でできている』(近内悠太・著)という本に書いてあり、目からウロコが落ちた。本作の結末に納得できなかった人はぜひ読んでみてほしい。