あろわ

海と毒薬のあろわのレビュー・感想・評価

海と毒薬(1986年製作の映画)
3.7
戦時下、頻発する空襲で多くの人が犠牲となり、死に対する感覚が麻痺してくる。そんな中行われた、米軍捕虜の生体解剖実験。罪に支配される者、罪を感じたい者…其々の罪との向き合い方が描かれる。
また、人体実験だけでなく、一般的に行われる手術に対する構えも、戦争に侵されていて怖い。
"手術で死ななくてもどうせ空襲で死ぬ"、"実験で死ななくてもどうせ銃殺刑だ"…

本作は、元々原作が好きで、ずっと映画も気になっていた。
ストーリーは史実とは異なるフィクションだけど、考えさせられることは多い作品。
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