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レネットとミラベル/四つの冒険のGONのレビュー・感想・評価

4.2
オムニバスはあんまり好きな形式じゃないんだけど、これはストーリーがサクサク進むし、いちいち面白いし最後まで飽きずに見れた。いやでもそれ以上にハマった理由は映像っ!美しくてカラフル!なんて魅力的にパリの街並みを撮るんじゃロメールよ!

4つの物語で構成されていてどれも面白いんだけど、その中でも3つ目の「物乞い 窃盗常習犯 女詐欺師」は最高。ロメール作品では珍しく脚本がめちゃ秀逸で(つか、この作品自体脚本の完成度が格段に高い)、かる〜い調子でストーリーが進んでいく。映像も前述の通りもちろん素晴らしくて、ただのスーパーマーケットや空港が超可愛く&洒落て見える。まさか空港の人ごみを見て「カラフルだな〜」なんて感想を抱く日が来るなんて思いもしなかった。ついでにミラベルの服装が素敵。

今までロメール作品6作見てきたけど、やっぱり彼の作品は楽しい雰囲気のが好きだな。この作品には倫理観ぶっ壊れてるイライラキャラ何人かいたけど、こうも楽しい雰囲気に包まれてるとなんかお笑いに思えてくる。
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