シネマ細胞

レネットとミラベル/四つの冒険のシネマ細胞のレビュー・感想・評価

1.5
監督の狙いが透けて見える俗物視点の応酬にうんざりイラつく。

「もし、この次こんなこと言ったら、マジで観客舐めてるなぁ」
と思ったセリフそのまんまが次々続く。

こんな「言わされてる」セリフの応酬が心の機微を描いているというなら、この世の中なんて薄っぺらそのもの。

一回くらい「クスッ」とでもさせてくれればよいが
台詞を言わされてる出演者に不快感が湧くばかり。

なのに。
エリックロメールほどの「理解できないヤツは恥ずかしい」巨匠の同調圧があれば、それでもみなこぞって絶賛する。

その事象自体が一番のブラックコメディ。

わたしも若いころはロメール褒めてました。
(褒めてる自分のほうが頭いい気がしたから)

けど実際「パリところどころ」の短編以外、ちょっと個人的には厳しい・・・

被写体としてのジェシカ・フォルドが良いので+0.5点。
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