自然がいっぱいの田舎で一人暮らしをしているレネットと、そこにパリからやってきたミラベルが出会って繰り広げる四つのお話を描く映画。
大事件が起こるわけじゃないけど、日々の出来事をいきいきと映し出すこういう日常の冒険、みたいな話が大好き。
特に好きなのが「青い時間」。夜の生き物が活動を終え、朝の鳥達がさえずりを始める前の数秒間の完全な静寂の時間。それを二人で体験してみようという話なんだけど、自分もその時間を共有したような感覚に陥るのはなんでだろう。山頂で御来光を待つ感覚にちょっと近かったせいかな。
そして都会っ子ミラベルのファッションが可愛い…あの赤いたっぷりしたスクールニットみたいなの私も欲しい。さすがフランス人というべきか、ロメールの映画の登場人物は赤の効かせ方がお上手。
お題さまざまにただひたすら語り合うロメール節（ただのフランス人の性なのか？）も健在。大好き。
レネットがまゆゆに似ているというのが今回の発見。まゆゆでリメイクしないかな。しないか。
