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タクシードライバーのりのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
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すごく怖くてすごくリアル。

まずトラヴィスの女性たちへの接し方がそれぞれやばいです。心に傷を持つ孤独な男…の前に、普通に人としてやばいです。これも病気(メンタルからくる不眠症)とアメリカ社会のせい…なの??ちょっと無理ある気が。
多分もともと狂気の欠片みたいなものがあって、色々な要因で抑えられなくなっていったんでしょうね。

女の子を救ってヒーローになったのも完全に成り行きですし…。振られた八つ当たり感情から押し付けの正義にコロッとシフトしていくのも、信念というより何か大きなことを成し遂げたい!自分の価値を証明したい!っていう欲ですよね。
しかも手段は暴力!あれで味を占めてしまったのかな。もっとやばいことが起こりそう。

ただ、この辺は主人公の妄想説もあるのですね?!どっちにしても恐ろしいです。

この作品が当時絶賛されたアメリカも、同じくらい恐ろしいです。闇深すぎるやろ。
り