ハンダゴテゴテ

タクシードライバーのハンダゴテゴテのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.3
70年代カウンターカルチャー映画の異色作
大体この時代の映画は体制に主人公がカウンターをかまして派手に死ぬのが典型であり、そうならなくては困る。殉教者は死んでこそ完成されるのだ。
しかしトラビスは違う、生き残ってしまうのだ、英雄として。
でも私達は彼が英雄でも何でもない、中二病ミーハーイカれおじさんで有る事を知っているし、そんな彼が世に放たれる結末はある意味バッドエンドかもしれない。
それでもこの映画は私達に勇気をくれる、それはトラビスが私達と同じであり、私達はトラビスになり得る存在だからだ。