ルミエール

ル・ディヴォース/パリに恋してのルミエールのレビュー・感想・評価

3.5
甘く軽めのラブコメ?とパッケージを手に取ると、あら、好きなケイトハドソン!あらっ、監督は名匠ジェームズアイボリー!メルビルプポーも!お宝発掘?
義姉に会いにパリに乗り込んだアメリカ娘が、姉の離婚騒動に巻き込まれ、そこに恋の駆け引き、名画の争奪戦、そしてまさかの殺人事件まで絡んでくる。
何事もフランクに物を言うアメリカ人と皮肉っぽいブルジョアフランス人の対比がややステレオタイプなのはイギリス人監督目線だから?でもケイトハドソンはさすが!ただの陽気なアメリカ娘ではない。目に憂いがありアンニュイな雰囲気もあるのでパリの街でのショッピング、おじさまとの食事でも堂々として魅せられる。肩をはだけたファッションも健康的な色気が匂い立つ。おじさまとの恋は赤いケリーバッグで始まり緑色のエルメススカーフで終わったけど、彼女の痛手にはならず恋のレッスンとして次へのステップアップになったのでは?おじさまのコメント通り、「若さは宝物」だ。
パリの魅力に溢れ、ブルジョア生活も垣間見ることができ、泥沼アムールも、財産争いも有りと、ちょっとまとまりないけど見てよかった。
いい意味で「パッケージ表紙に偽りあり」