すとんこ

ぼくらの七日間戦争のすとんこのレビュー・感想・評価

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)
3.0
学校、家庭に不満を持つ受験を控えた中学生たちが、郊外にある廃工場に立て籠り、自分達を抑圧しようとする大人たちに戦争を仕掛けるって話☆

本作で、学校教師たちが中学生たちに行っている行為は、わたくしが中学生時代に実際に行われていたレベルのもので、当時の辛い記憶が甦り、結構ヘコみました。
集会中に教師にいきなり後ろから平手打ちをくらい、全校生徒が見守る前で首を絞められ「お前、明日までにボウズにしてこい!」と恫喝されました(髪に整髪料をつけていただけで)。
30年位前の話なので、本作での体罰シーンを観るまですっかり忘れていたのですが、再び鮮明に甦ってきました。
ひどい時代でしたね。

本作では、そんな大人たちに一泡吹かせてやるのですが、話が奇想天外過ぎて現実感が無く、教師の体罰シーンのリアリティーとのバランスが悪く感じました。
(戦車の登場には唖然としました)

しかし、当時の宮沢りえのタンクトップ姿の眩しさの前には、全てが力を失うことになります。
とにかく、「イイっ!」としか言いようが無い程にカワイイのです。

そして、倉田保昭氏の存在も忘れては行けません。
当時の、どこの学校にも一人はいる生徒指導の武闘派教師で、言葉より手が先に出るタイプ。
鉄拳制裁上等!キレの良い空手殺法が鮮やかに炸裂します。引くほどカッコいいです。
空手少年との一騎討シーンがあれば最高でしたのに、残念です。

ダメっ!体罰っ!!
わたくしの中学時代のトラウマが呼び覚まされた一本(* ̄ー ̄)☆



○キャスト○
中山ひとみ:宮沢りえ
橋口純子:五十嵐美穂
堀場久美子:安孫子里香
菊地英治:菊池健一郎
相原徹:工藤正貴
安永宏:鍋島利匡
柿沼直樹:田中基
中尾和人:大沢健
日比野朗:金浜政武
天野健二:石川英明
宇野秀明:中野愼
榎本勝也校長:金田龍之介
丹波満(校長の腰巾着):笹野高史
野沢拓:大地康雄
西脇由布子:賀来千香子
八代謙一:佐野史郎
酒井敦:倉田保昭
菊地詩乃:浅茅陽子
菊地英介:出門英
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