Tomokiki

ぼくらの七日間戦争のTomokikiのレビュー・感想・評価

ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)
5.0
わかってくれない大人と子供たちの戦い。この作品のいいところは不正を正すために団結した数人の子供達が真っ向から大人たちに反抗するところ。そしてその反抗が他の虐げられていた子供達に伝播するところ。子供たちで秘密基地を作って立て篭るのですが、その様子がなんとも良いですね。普段教師にいびられてる子たちがそこで一人ひとり向いてることをして輝いていきます。その描写が良い。お菓子ばかり食べてまんまるな子は料理係として、ガリ勉と揶揄される子は秘密基地の設計などと、普段虐げられていた子たちが得意分野を活かしていく様子が素晴らしい。ラストの演出もとても良い。少年たちの反抗の美しい終わり方が描かれています。彼らは大人たちの抑圧がなければ花火のように輝けるということを示しているのだと思います。名作です。
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