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河内山宗俊のwongのレビュー・感想・評価

河内山宗俊(1936年製作の映画)
4.1
街の作り込みと人物のキャラクターの作り込みが最後に上手い。喜劇と悲劇が折り混じるような感覚でいて、最後に盛り上がるを最高潮にしてくれる。ラストのアクションは現代アクションのように、早いカット割やアップの多様などせず、固定カメラでひたすらその運動を見せて魅せる。この演出が逆に光る。それでいて盛り上がりが最高値の箇所で、映画は終わる。この終わり方が本当にタイプだ。山中貞雄の映画にはいつも感銘を受ける。人情紙風船のシンザの行く末も見せないから格好いいのだ。
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