映画の味方あっつマン

デビルズリジェクト〜マーダーライドショー2〜の映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

3.8
残虐な殺人ゲームを幾度となく繰り返してきた殺人鬼一家を100人を超す警官隊が急襲する。自分の兄をこの悪魔の家族によって殺された保安官が復しゅうを果たすため、激しい銃撃と共に突入するが、からくも一家は包囲網を脱出する——。


本作は「マーダー・ライド・ショー」続編だが、前作から完全に方向転換されており、キャラクターこそ同じだが、中身はまったくの別物。ここまで別物なら、頑張ってパート1を観なくても良かったのかもしれない。。。

前作は、館が舞台のスプラッタ・ホラーだったが、今回は殺人鬼一家が館を飛び出して、保安官に追われ、殺人を繰り返しながら逃亡する、ロードムービー・ホラーへ変貌を遂げている。

追っている側には、兄弟を殺人鬼一家に殺害されている保安官がおり、復讐心から、どんどん常軌を逸した行動をとっていく。もはや、狂人VS 狂人で、どちらも応援できない。

エグい描写は前作より薄くなり、スプラッタからバイオレンスくらいになった印象。後半は、家族の絆を描いた映画なんじゃないか、と勘違いさせられそうになる瞬間もあったりと、何が正しいのか、訳が分からなくなる。いや、当然、誰一人正しくないけど。

パート1からは想像できないくらい、良くできていた(※よく見ると、パート2って記載されてるのは邦題だけだ…)。ホラーやバイオレンスが平気なら楽しめると思う。