Gonbe

眼下の敵のGonbeのレビュー・感想・評価

眼下の敵(1957年製作の映画)
3.5
戦艦と潜水艦の戦争映画を初めて観ました。興味深い映画だった。
実際の戦闘がどんなだったかわからないけど、爆雷の衝撃、恐ろしかった。こんなふうに海の上で戦っていたのかと驚きました。

今でこそ重油が船から漏れると重大ニュースになるけど、戦争中はこんなこと普通だったんだろうな。よっぽど海は汚れていたね。
こんなこと2度としちゃだめだね、

空の戦いと違って、ゆっくりと進行していく感じで徐々に神経がすり減っていく仕事だなと思いました。
潜水艦でこんな状態になったら私は真っ先に正気を失うに違いない。
色々な機械やらレーダーやら進路や速度や、わからないけど、勉強して訓練して経験を積まないとできない。全員の命がかかってる。戦争は嫌だけど、全身全霊で働いてる全員がかっこいいと思った。

ドイツのシュトルベルク艦長が大切な友人と思っている部下に戦争に対する思いを告白するところで、同情の気持ちが湧いて複雑だった。

勿体ぶって出てきたマレル艦長は、まさにいい男!惚れてしまいますね。あっという間にみんなの信頼を得て、自信あるのに威張らず優しく、頼れて、責任感あり、強がらず、勇敢で、悲しい経験もして。でも、仕事だからと割り切り敵兵への憎しみはなし。
こんな素晴らしい人、たくさんいたんだろうな…と思いたい。
こんな結末がたくさんあったんだろうなと思いたい。

NHK BS録画鑑賞
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