やっぱりカルカン

セーラー服と機関銃のやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)
3.7
数日後に、制服姿の女の子が銃を持って戦う「ガールガンレディ」という特撮ドラマが始まるようです。バンダイの大人向けホビー事業部「BANDAI SPIRITS」が原案、フィギュアやグッズなどの商品展開も進んでいるようなのですが、販促を見る度にどうしてもこの映画が頭にチラつきます。(もしかしたらNHK、わざと放送したのかな?)

1978年に赤川次郎がこのコンセプトで小説を書いた。同じ年に薬師丸ひろ子がデビューした。まずこの2つの奇跡があり、1981年に相米慎二監督が映画化した事で不朽の名作「セーラー服と機関銃」は生まれました。原作から43年経っていますが、現代のエンターテイメントに通じる要素は全部含まれていると言っても過言ではないと思います。

若かりし日の柳沢慎吾、酒井敏也、光石研、柄本明、寺田農、三國連太郎、円広志、斉藤洋介など今でも活躍されている名優オールスターが総出演。
映像は実験的な表現が多いですが、ストーリーはピカイチ。何度もリメイクされたり模倣作品が数多く誕生するくらい、長年にわたり万人に愛される名作だと思います。
ただ一つだけ文句をつけるとしたら渡瀬恒彦さん演じる、佐久間さんが可哀想すぎました。それ以外は素晴らしい娯楽作品でした。