ジーズ

セーラー服と機関銃のジーズのレビュー・感想・評価

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)
3.0
アイドル映画だし、もっとこう爽やかで牧歌的な話かと思ってたら、東映の実録ヤクザ映画ばりに人が死ぬ映画だった。

基本線はコメディだから笑える場面はちゃんとあるんだけど、報復の連鎖でドラマが展開してくから、やってることはホントにヤクザ映画、あるいはギャング映画そのものだったりする。

で、主人公の星泉が常識外れの適応力で、ほとんど躊躇なくヤクザの組長の立場を受け入れてしまう。目の前で人が死んでも、女の子的な取り乱し方は全然しない。リアリティに欠けるキャラクターだと思うけど、そこを薬師丸ひろ子の魅力で補ってる感じだろうか。

薬師丸ひろ子主演のアイドル映画なので、こんだけ人が死んで、結構、悲劇的とも言えるヤクザの末路を描いてた映画にも関わらず、暗い印象はまったくない。

思ってたより単純な映画でもなくて、なかなか面白かった。
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