このレビューはネタバレを含みます
黄昏時の空の下、
風に吹かれた稲穂がさんざめいている
労働が苦であったとしても、こんな天国みたいな風景の中に身を置けることはちょっと羨ましい
どれもこれもミレーやフェルメールの絵画にありそうな風景ばかり
ただイナゴの襲来はワイルドバンチのサソリを喰う蟻なんて比じゃないくらい しつこくて気持ち悪い
ワイルドバンチで思い出したけど少しアメリカンニューシネマのようでもあった リチャードギアには破滅の道しか残されず、最後は銃弾に倒れる
優しい男がだんだん嫉妬の感情に蝕まれて変貌する瞬間がなんか刺さった マリックの描く人間は感情が微妙なところにある感じがするね