天国の日々の作品情報・感想・評価

「天国の日々」に投稿された感想・評価

続けてアルメンドロスてんてーの撮影作
最早、絵です。ホッパーの家じゃん(最高)
tori

toriの感想・評価

3.5
大人版大草原の小さな家
噂にタグわぬ映像美

クライマックスはイナゴの大群
最近10種類位の昆虫を食べたがイナゴが一番
このシーンまた食べたいとしか思わなかった
シズヲ

シズヲの感想・評価

4.4
20世紀初頭の農場を舞台にした絵画的作品。監督の処女作『地獄の逃避行』と同様に洗練された映像の完成度に震える。アルバータ州で撮影された広大な麦畑のロケーションだけでも美しいのに、マジックアワーの夕景を利用したカットの数々が兎に角素晴らしい。逆光や陰影を活かした画面構図の数々には詩情さえ感じられるし、エンニオ・モリコーネのサウンドも本作の空気を効果的に演出している。労働者たちの何気無い生活模様も生々しさに溢れていて、美術じみた絵面を構成する要素として見事なまでに映像に溶け込んでいた。説明的な描写を廃した上で一種の宗教性にも似た趣を持ち込んでいたのも印象的。

三角関係の愛憎劇というストーリー性はあるけど展開の抑揚は稀薄で、それに伴って何処かぼんやりとした歩調で物語が進んでいく。また語り部のモノローグが多用される中でも心理描写は終始抽象的な印象が強い。それでも本作が秀でているのは圧倒的な映像美と超自然的な観念が物語の輪郭を構築し、一種の芸術じみた様相を作り出しているからだと思う。諦観が横たわる日常、そこで掴んだ束の間の天国、それらを焼き尽くす悪魔の炎。冒頭にリンダが語る「他者から聞いた話」が本作の哲学じみた骨子を貫いている。終盤、夕焼けを背景に自動車で農場から旅立つ場面は天国からの追放のようにさえ映る。
akrutm

akrutmの感想・評価

4.0
テキサスの農場での、季節労働者の男女と農場主の男性の三角関係を描いた映画。アカデミー賞撮影賞を受賞している本作は、とにかく映像の芸術性が秀でているのが特徴である。マジックアワーと呼ばれる日没後の薄明時のとても綺麗な映像が多く使われている。個人的には、アンドリュー・ワイエスの有名な絵画『クリスティーナの世界』を彷彿させる景色(小高い丘にある家と黄褐色の草原)が舞台として用いられているのが、とても印象に残った。

しかし、ストーリーとしては盛り上がりに欠けていて、あまり印象に残らなかった。特に、リチャード・ギア演じるビルのキャラが立っていなくて、芸術的な映像に完全に埋没してしまっている。例えば、恋人のアビーを農場主のチャックと結婚するように仕向ける場面を考えても、ビルがどのような心情なのかがまったく伝わってこない。アビー役のブルック・アダムズの感情表現もイマイチだし、語り手になっているリンダと、兄のビルとの関係性もあまり表現されていない。まあ、このような演技によって、劣悪な環境で雇われている労働者の厭世観を表現していると解釈できるのかもしれない。とにかく、芸術的な映像を楽しむための映画と言えるであろう。
calmo

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3.8
日没までの20分間のマジックアワーのみに撮影されたとあって、いつも美しい背景がある。
なら

ならの感想・評価

3.0
前半はどこまでも広がる美しい田園風景。後半は嫉妬と怒り。ストーリーよりも夕陽の壮麗さや自然の雄大さに目を惹く作品。イナゴを毟り出す場面では人かイナゴか、炎の中では同列に見えた。
うまる

うまるの感想・評価

4.1
ムルナウ『都会の女』の平原シーンを90分やりました、みたいな映画。

アルメンドロスも手持ちだと精彩を欠く瞬間があるな、と思った。
クズが主人公の「怒りの葡萄」的な?
撮影はもちろん芝居も脚本もいいのだが、惜しむらくは音楽。巨匠エンニオ・モリコーネには申し訳ないが、エモすぎる。
 天使と悪魔、天国と地獄をとても分かり易く、しかしセリフを用いずに表現している。しかも淡々と。乾いて。
 だからサム・シェパードもせっかく出演しているのだから、ここはもっとサントラは、例えばヴェンダース的アプローチを衒わずに持ってきても良かったのではなかろうか。
 とまれ、作家性をふんだんに敷いた傑作であることは確か。
関係を偽って転がり込んだ麦畑、農場主の恋、結婚、秘密の愛
周りは何もない黄金に輝く麦畑、引きの映像の美しさ
大前提として生きる為、楽をする為、楽させる為というのがあるけど絶対悪かと言われたら観終わった後、妹達の事を思うとなんとも…。
タイミングの悪さ諸々、拗れに拗れた結果だけどそこまで後味悪いとも思えない。
イナゴの大群の襲来、全てを焼き払うシーンは圧巻
そこからのラストに向けての怒涛の展開
波乱万丈な群像劇でした。
maniacchef

maniacchefの感想・評価

3.8
友人に借りました。自分では選択しない映画なので、こういう友人には感謝したい。20世紀初頭のアメリカの農民の暮らしの様子を知る事ができて興味深かった。雪積もる中、屋外で夜を越す描写があったような。
畑の夕暮れや、丘にぽつんと建つ家の映像が美しかった憶えがあります。
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