ボブおじさん

ナイルの宝石のボブおじさんのレビュー・感想・評価

ナイルの宝石(1985年製作の映画)
3.4
「ロマンシング・ストーン」の大ヒットを受け、翌年に作られた続編だが、前作の監督ロバート・ゼメキスは作曲のアラン・シルヴェストリと共に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の製作に取りかかり、脚本家のダイアン・トーマスも、スピルバーグのプロジェクトに招聘されたため続編から離脱。監督・脚本家・作曲家を一新して作られた本作は、続編でありながら前作とはだいぶ雰囲気の異なる作品となった。

前作「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」に引き続き、こちらも公開時に劇場で鑑賞している。前作のヒットのおかげもあり、製作費もアクションも更にスケールアップしている。

監督が変わって駄作になったと言う人も多いが、現在の感覚で言えばそのような感想になるのもわかる。

だが、リアルタイムで劇場で観た私の意見は少し違う。この映画は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のように、アイデアやストーリーで魅せ、後世の鑑賞に耐えるような映画ではない。純粋な冒険アドベンチャーで、その場で消費される映画なのだ!

映画の見方は様々だが、いつまでも心に残らなくても、その場で楽しければそれでいいという映画があっても当然いい😊

その観点から言えば、この映画は〝まあまあ面白い映画〟だった。もちろん同じ冒険アドベンチャーでも「インディ・ジョーンズ」ほどは面白くないし、ゼメキスが作った「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のような、傑作ではない。

だが、何故そんな映画史に残るバケモノみたいな映画と比べられなきゃならないの?

絶頂期のキャスリン・ターナーと売り出し中のマイケル・ダグラスのロマンス、ジャック・ニーチェのご機嫌なサウンド、テーマソングを歌うのはビリー・オーシャン、そして撮影はヤン・デ・ボン(当時の表記はジャン・ドボン😅)

古き良き冒険活劇の雰囲気を残し、1985年当時としては十分なスケール感のアクションとヒロイン、キャスリン・ターナーの知性と野生美。鑑賞料金以上に、十分に楽しませていただいた😊


公開時に劇場で鑑賞した映画を再視聴。