みおこし

セイ・エニシングのみおこしのレビュー・感想・評価

セイ・エニシング(1989年製作の映画)
4.0
80年代の息遣いを感じられる青春映画を求めて本作も鑑賞。ラブストーリーはあまり観ないタイプなのですが、本作は個人的恋愛映画ベスト10に追加!!

キックボクシングに熱中する青年ロイド。高校の卒業式の直後、ずっと憧れていた才色兼備の優等生ダイアンをついにデートに誘うことに成功する。ダイアンは間もなくイギリスへの留学を控えていたが、紳士的でユーモアに溢れるロイドに次第に惹かれていくが...。

楽しかった学生時代はおしまい、自らの進路のことからはついつい目を背けてしまうけれど、恋愛や友情のこととなれば周りが見えなくなるくらい夢中になるし、全力になれる...!
誰もが経験するあの純粋な感情を呼び覚ましてくれる、青春ど真ん中の映画でした。どこまでもまっすぐなロイドとダイアンだから、愛の伝え方もストレート。その飾らない姿が逆に可愛らしくて、思わずため息が出るくらいロマンチックなシーンの連続でした。ジョン・キューザックとアイオン・スカイ、この2人以外のキャスティングは到底考えられないはまり役。
「足元のガラスに気をつけて」とさっと彼女を気遣うロイドも最高だし、その一言から彼に恋をし始めたダイアンも最高!!2人の人柄の良さがこんなにも視聴者に伝わるラブストーリーは珍しいのでは?大抵どちらかがメンヘラだったり、暑苦しかったりするから(笑)。

そしてダイアンのお父さんとの関係も最高。「私の親友はパパなの」と、何でも話し合えて息もぴったりの2人にも癒されました。このお父さんあってこそ、ダイアンみたいな素敵な女の子が育つんだろうなと一目瞭然。
そして初めてお父さんに会うシーンで、ロイドがすごく礼儀正しく挨拶するんですが、この場面もお気に入り。世界中の女性の誰もが「私もロイドを親に紹介したい...!」と思ったはず(笑)。

有名なステレオのシーン、実はラストではなかったと知らなかったので驚愕。そしてもっと驚愕の展開に...。終始キュンキュンとハラハラが止まらない素晴らしい作品でした。
最後に一言、ジュン・キューザックかっこよすぎ!!!!!!子供との絡みのシーン含め、もうよだれが出そうでした。(笑)
みおこし

みおこし