ルネ

モンスターズクラブのルネのレビュー・感想・評価

モンスターズクラブ(2011年製作の映画)
3.0
18年間に渡りアメリカの主要企業に爆発物を送り続けた爆弾魔「ユナボマー」ことセオドア・カジンスキーに着想を得て、現代日本の雪山にこもって企業を標的に孤独に爆弾を送り続ける若者を描いた作品(Wikipediaより)

山小屋での孤独な『北の国から』みたいな自給自足生活がすごい。『イントゥ・ザ・ワイルド』(名作!)の主人公のような思想なのだが、より絶望過激で孤独。 

化け物が出ていたり死者が現れて対話したりと、雰囲気が重くて暗い。自殺した兄を演じる窪塚洋介の存在が圧倒的で、『自殺が社会に対する最も
危険な行為で、オレは誰にもとやかく言われたくないから死んだんだ』みたいなセリフに言葉が出なかった。

弟役の俳優がソウル・フラワー・ユニオンの人かと思ったら、金子ノブアキの弟のkenkenだった。こちらも雰囲気があってカッコ良かった。

独特の鬱で救いのない空気の充満した、なんだか恐ろしい作品でした。
ルネ

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