さいしゅん

イヴの時間 劇場版のさいしゅんのレビュー・感想・評価

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)
3.7
人と同じ見た目をして、会話などで区別がつかないなら何をもってアンドロイドを見下すことが出来るのだろうか。
プラスチックや金属で作られてるから?それは答えにはならないと思う、黒人や白人を差別してはいけないと思うなら「何であるか」は重要ではないからだ。

日本人は特に「何をするか」でなく「何であるか」を重要視しすぎているような気がする。
これからの様々な社会問題を乗り越えるためにも、多様性への理解は必要不可欠であるし、偏見はいけないと思う。もちろん難しいことで無意識に差別をしてしまうこともあるだろうし。少なくとも自分もしてしまっているのかもしれない。「差別」が当たり前の「区別」になっているのがこの映画の世界観である。当たり前を疑うことも時には必要なのかもしれない。