たまに無性に観たくなるカウリスマキ。
今回は夜道を歩いていた男性が暴漢に襲われ記憶を失う。
名前も思い出せないまま見知らぬ街で色んな人に助けられながら仕事を見つけ、恋をする。
マッチ箱から出すティーバック。
コンテナで一緒に暮らす犬の名前はハンニバル。
じゃがいもを植えて中途半端な自給自足。
『記憶がなくても心配ない。人生は後ろには進まん』 棒読みのような淡々とした台詞回しと無表情。だけどクスッと笑えて静かに優しさが沁みわたる。
カウリスマキ、なぜか癖になる。
現代的な派手さや感情を強く揺さぶられる作品の箸休め的な感じで未鑑賞の作品もゆっくり観ていきたい。