過去のない男の作品情報・感想・評価

「過去のない男」に投稿された感想・評価

嫌いじゃないけど好きになりきれない。いい映画止まりで終わる映画の代表格。
tipsy806

tipsy806の感想・評価

3.0
暴漢に襲われ記憶喪失になった男が、何もわからないまま一人暮らしをせざるを得なくなった常態。台詞がストーリを進めるのではなく、彼の行動と周りの行動で進む物語。
この監督の映画は2作品目。ああ、こういう感じの映画を撮る監督なんだとやっとわかってきた。初めて見る人はぱっとしない映画ととらえがちな気もするが、これはとても温かい映画です。
困らないくらいの食べるものと寝床、恋人や仲間、そして音楽があればわたしたち、幸せでしょ。
やま

やまの感想・評価

4.4
こんな映画が観たくてたまらなかった。

小津とブレッソンと、時々ジャームッシュが見え隠れしているような夢のひと時。
更にアキカウリスマキによる独特な世界観が一番に広がっている。

暴漢に襲われ記憶を無くした主人公。
また新たな人生を歩もうとするのだが、どうしてもこの世界を生きるには過去が問われる。記憶がないのだから答えようがないそんな主人公は口を開かず、流れにゆったりと身を任せる。そんな彼に徐々に人々は近づいて行く。ある者はビールを奢るし彼女はできるし。そんな彼を映し出す映像が心地いい。

彼女が出来たとなれば、おそらく彼の過去には妻か彼女がいたと推測できる(ストーリー的に)。
おそらくあの時は気づかなかっただろうけれども、過去の自分は記憶がなくても分かるクズだったと知る。そんな元妻に新しい男が出来たと知り別れを告げる。
寿司と日本酒を嗜み、暴漢に会ったりとかして、家に帰る。今の彼女の元に。


銀行強盗に遭遇するなど、スリリングな展開が用意されてはいるのだが、大きな事にはならず物語が進む。ただ淡々と流れに身を任せてる。

何もない主人公なのだが「人生は後ろに進まない」というセリフの通り、彼が今を生きようと少し少し動いてる姿に、なんだか人生っていいなって思わされる。

本当に良い映画に出会った時って感想が出てこないその最たる例。

遠くなって行く二人、手前を走る汽車。
めっちゃいいんだけど、暴漢に襲われず記憶失ってなかったら、ただの浮気だし1回リセットされないと終わってると気づけない人生やばい
がく

がくの感想・評価

3.8
カティ・オウティネンがちゃんと職のある役を演じているのが新鮮。

そして、カウリスマキ作品にたまにでてくる日本文化。
なにも話さなくていい、名前さえ必要ない。
言葉も表情もなければなにが語ってくれるのだろう。
最近は無口でいた頃のことが恋しくて仕方がない。
こういう人生が続いていけよ。夢か。
kam

kamの感想・評価

4.0
暴漢に襲われ、記憶を失ったしまった男が見つける幸せのお話。大げさに演出がなく、自然に幸せとか悲しさとかが伝わる素晴らしい映画。
シュールでクスッと笑えるシーンが良き。
ハンニバルと言う名のかわいい犬、寿司と急な演歌…
銃を持った人が現れても、突然キスをされても、全く動じずに向かい合って会話を続ける、画面の二人の構図がコミカルに映る。戦争を背景に置きながらも、どこかほっこりする世界観にすっかり虜。そして案外あっさり判明する男の過去。親日の監督にとって寿司と日本酒はマストなのかな。これを見ると、人生をもっといい加減に生きても良いのかなという気にさせられる。
gdbsdta

gdbsdtaの感想・評価

3.6
初めてみたこの監督の最新作“希望のかなた”で あまり良さがわからなかったが、今作で少しわかった気がした。
然程イメージはかわらない。
無表情のような抑えた人間性。冷たさや温かさ。どこか懐かしいような風景。音楽。
日本感。 なんかかっこいんだよな。
他にも色々みてみたくなった。
PINGOOに出てくる怖いアザラシみたいなお顔のやさしいおじさんがでてくる。彼のなかでの新しい毎日のあたりまえの溶け込み方がとてもすき。犬も肯定してくれていた気がするね
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