過去のない男の作品情報・感想・評価

「過去のない男」に投稿された感想・評価

だいぶ前に観た映画ですが、まだ覚えてるシーンがあって、主人公が列車の中で寿司を食べるところ。何気に笑ってしまいました。登場人物の顔がみんな無表情で、淡々と進行していくのですが、その演技が面白くて何度も観た記憶があります。
穏やかに気持ちになります。是非、お薦めです。
登場人物が憮然とした表情で淡々と話が過ぎていく。なのに温もりを感じられる不思議な体験だった。演奏シーンが良かった。曲もいい。
果歩

果歩の感想・評価

3.5
おもろいかおもろくないかでゆったらおもろくはないねんけど心の奥の方でフフってなってまうような笑いを入れてくるよな毎回。ほんで全員無表情やのに人の暖かさ感じるよな毎回
C

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4.0
特に何か起こるわけでもないけど観てて心地良い。なんだか愛おしい気持ちになる
NAOKI

NAOKIの感想・評価

3.8
「ル・アーヴルの靴磨き』がわからないという友人たちを口汚く罵ってしまい💦あれは良くないね…自分がファンだからって解るとか解らないとか…映画は何も知らなくても楽しむものだから😁悪かったね💦

ル・アーヴルは難民とかちょっと社会派だったからこれはどうかな?
バイオレンスもあるし記憶喪失のサスペンスも切ない恋物語も絡んで…

後日、友達は半笑いで
「おんなじじゃないですか…学芸会みたいな映画」

おうおう上等じゃねえか!
てめえ表出ろ…記憶喪失にしてやろうかっ!

アキ…この映画もとっても面白かったよ💕もう犬がらみは最高やね😁
ぺピノ

ぺピノの感想・評価

4.5
「この世では神の慈悲でなく自分で生きねば」

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廃盤になったレアなCDも多く揃えていることでHIPHOP好きには有名な、神保町のレンタルショップ、ジャニス。
多くはないもののDVDも置いていて、TSUTAYAとかGEOとかには中々ないコアな作品ばかり置いている。そんなレパートリーの中にカウリスマキの全集もあったので、これからちょこちょこ見ていくことにした。

まずは、「過去のない男」。
渡航先で暴漢に襲われ、記憶を失った男の再生の話。

社会の不条理に直面した人を周囲がなんとなしに救う、のがカウリスマキ節だと感じていたので、今作も最初はその展開かなと思った。
けど実際は過去のない男自身がただ救われるのではなく、主体的に人生を取り戻す話。

コケたときに手を貸してくれる人はいるけど、立ち上がった後は痛みに耐えながらでも自分の足で歩かないといけない。もちろんその先にも天啓なんて無く、記憶ないなりに知恵を絞り出し、そして支えてくれる人を作る。共生の作法。そうした後に勝ち取る恵みを人は「神の慈悲」と呼ぶらしい。

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もう一つの筋が恋愛で、カウリスマキの恋愛はピュアにもほどがあるので、こっちまで純化されてしまう。

ガレージの家でも、いつも同じ服着てても、缶詰の手料理でも、オンボロなオーディオでも、他人の車でも、無料のライブでも、山でキノコ採るだけでも、最高のデートってできるんだよなぁ。

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とても可愛い(カウリスマキの)飼い犬が「食人鬼(ハンニバル)」って名前で爆笑してしまったので、犬を飼う時はこれにします。。。笑
Marisa

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4.2
カウリスマキの作品初鑑賞。

映画自体がダークトーンで、登場人物たちは無表情なのに、フィンランドらしい暖かい作品だった。
ほし

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4.6
アキカウリスマキ監督に出てくる登場人物は、当たり前のように愛がある。
困っている人がいたら助ける、悪い奴らには立ち向かう。困難を重いテーマとして受け止めるのではなく愛とユーモアで斬り込んでいく。
この監督のような大人がいるうちは、まだ世界は大丈夫だと思わせてくれる。
このあたたかい気持ちは一生続いていくのだと思います。
かめの

かめのの感想・評価

4.2

初のカウリスマキ。面白いじゃないの!!話しが突飛なわけじゃないのに、一人一人の登場人物が魅力的で良い。

あと、曲が素晴らしかった!!いつまでも聞いていたい。

最後の列車でお寿司を食べるシーン。何でお寿司にしたんだろ。

帰ってきて、女性に離婚してたことを伝えるのかと思ったら、何も言わず、二人でいつものように歩いて行った。そこが良い。いちいち全てを話すと思った私が野暮なやつでした...。
二兵

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4.3
久しぶりに観たアキ・カウリスマキ作品。

暴漢に襲撃されて記憶を失ってしまった元労働者の男が、港町において、救世軍の女性や警官との交流を経て、自分を取り戻していくお話。

昔観た『浮き雲』や『街のあかり』と変わらない演出。(『街の〜』より前の作品ではあるけれど)
大事件も起こらず、役者陣が大げさな演技をする事もなく、過剰な演出がなされることも無い。

監督が敬愛する小津安二郎作品と同じで、観ていてじんわりと心に染み渡るような内容になっている。

役者さんは皆、無表情系のお芝居が多く、シュールなカットも結構多い。"ハンニバル"と名付けられた犬のエピソードなど、ユーモアに溢れた場面も見受けられる。

また、救世軍の人が作る温かそうなスープや、終盤で主人公が食べる寿司と日本酒の組み合わせが本当に美味しそう。

外国人がスシを食べる場面というと、下手すればヘンテコな物になりそうだが(偏見)
、今作のそれは、クレイジーケンバンドの曲と合わさって、実に渋く仕上げられている。

そして渋いと言えば、終盤の男2人の会話。互いに自己紹介して握手した後、相手側が"表へ出ろ"のジェスチャーを行い、外に出て共にたばこに火を点ける。『決闘か?』から始まる、言葉少なの会話。そしてあっさりとした解決。これをハードボイルドと言わずして何と言おうか。

音楽も耳に心地よく、その良さはエンディングまで持続する。良き映画でした。
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