言わずと知れた名作。
ジャンレノの演技は非常に良かったし、子役のナタリー・ポートマンの演技はそれを凌ぐほどに良かった。
ストーリーという点から言えば、特筆すべき点はないと思う。レオンと少女の微妙な関係の結末は何となく予想がつくものであるし、まあ、そうだろうな、という感じだった。
しかし、少女との交流の中でレオンが変わっていく様子が丁寧に描かれていて、ジャンレノの演技はそれらのシーンを非常に効果的なものにしていた。ときおりレオンが見せる人間的な側面は、彼が冷徹な「掃除屋」であるにもかかわらず、非常に魅力的で感情移入しやすくしていた。
ラストに少女が木を植えるシーンは、「根をはる」ということから希望が象徴的に浮かび上がってくる気がした。
良い映画だった。
