アライちゃんの小学生並みの感想

レオン 完全版のアライちゃんの小学生並みの感想のレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.2
「無口だからいい。俺と同じで、根がない」
「大地に植えれば根を張るわ」

家族を殺され復讐に燃えるマチルダが凄腕の殺し屋レオンに教えを請い奇妙な共同生活を始める話。

初めて見た当初ジャン・レノ演じるレオンが、極真空手の国際大会に出てた友人に凄い似てて、もはやレオンというより友人に重なって、見た翌日に友人に「レオン良かったよ」と脈絡もなしに伝えて困惑された記憶。

ぼくは人間の多様性を認めているけど、見終わったあとレオンのレビューをどこかのサイトで見たときに「ミルクは射精のメタファー」だとか壮語されてるおじさんがいた。いやいや、あのミルクはレオンの幼児性、未熟さのメタファーだろう。
どうしてもあのレビューだけは認めることができなかったのだが、ここ最近その主張の根拠に気づくことができた。確かにマチルダがレオンに恋愛感情を抱いているのだ。
恐らくこの映画を見てレオンとマチルダの関係についての考え方は2つに大別される。
一つは家族愛や親子愛に似た精神的な結び付き、プラトニックな関係だ。
もう一つは恋愛感情を伴った性愛的な関係である。
ぼくは前者の見方をしていたのだが、あのレビューのおじさんは恐らく後者の見方をしていたのだろう。
異常者扱いしてごめん、顔も知らないどこか遠くにいるおじさん。
それでも僕は前者の考えを支持させていただこう。

二週目見たときに、二人の楽しそうなシーンを観ると泣ける。

この映画を観てフリスクを買ってスタンスフィールドごっこをした人、絶対多そう。