このレビューはネタバレを含みます
アニメシリーズを含めた中でも、塔の国結構すきだ。
塔の国では国民全員が、天まで高く伸びる塔の建設に携わっているが、塔を建てる目的を知る者は誰一人いない。ある日、高くなりすぎた塔はついに倒れる。しかし、国民たちは悲しむどころかむしろそれを喜ぶ。塔を建てる仕事から解放された喜びかと思いきや、彼らはまた新しい塔を建てはじめるのだった...
そんな塔の国で生きる意味を見いだせない青年が、キノの旅に同行したい、この国から出たいと申し出たのに対して、国に残って生きる意味を見つけることを勧めるキノ。
最後のカットでは、絵が得意だった青年が彫ったであろう模様付きレンガが映される。
観てすぐは、国を出た方が青年にとって幸せだったんじゃない?って思ったけど、今は、楽園なんて無いからな〜とも思う。
絵を描く特技を塔の建設に貢献できて、自分も好きなことをやれて楽しいって、幸運だよな。求められてるし求めてる。生きる意味を100%自分に求めるのも、100%他人に求めるのも苦しいけど、青年はうまくバランスがとれた。自分には難しいだろうなって思う。