冷蔵庫とプリンター

ハリウッド玉手箱の冷蔵庫とプリンターのレビュー・感想・評価

ハリウッド玉手箱(1944年製作の映画)
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 強力な娯楽プロパガンダ映画で恐れ入った。ハリウッドサインにまだ"LAND"の文字が残っていた戦時下、休暇でハリウッドに来た運の良すぎる伍長が推しのハリウッドスター、ジョーン・レスリーとイチャイチャする話で、内容は皆無に近いが面白かった。ジョーン・レスリーがいかに将来を有望視されていたがよくわかる。戦後、演じる役柄を巡ってワーナーと訴訟を起こして業界を干されて以降はB級西部劇等にしか出演できなくなったことを思えば、今作がジョーン・レスリーのキャリアのピークであろう。(その後『私刑される女』という大傑作に出てはいるが)
 ラスト、見送られる兵士を映せばそれは死亡フラグになるが、見送るジョーンレスリーを映せばそれは激励になるという発見?があった。